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Text File  |  1994-11-16  |  46KB  |  896 lines

  1.  
  2. +------------------------------------------------------------------------+
  3. |  スクリーン・カッター / Windows3.0 Widnows3.1        Ver0.33J     |
  4. +------------------------------------------------------------------------+
  5.                             REV. 1994.8.20
  6.  
  7. ■■ ファイル名 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  8.  
  9.   CUT.EXE    スクリーンカッター実行ファイル
  10.   CUT.DOC    スクリーンカッター使用説明書(このファイル)
  11.  
  12. ■■ 使用目的・概要 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  13.  
  14.  画面上にある絵を切り取ってクリップボードやファイルなどに落とすツールです。
  15.  ドキュメントの解説図や、FAX モデムのソフトを使用し、画面上のイメージを送
  16. りたいときに便利でしょう。
  17.  
  18.   (1)FAXモデムのソフトを使用し、画面上のイメージを送る。
  19.  
  20.      この頃ではFAXモデムも安くなってきました。このFAXモデムのソ
  21.     フトに画面上のコピーイメージを送ることができます。コピーイメージの
  22.     大きさも自由に変更できますのでイメージを壊さない電送が可能です。
  23.     (但し、FAXモデムのソフト上でクリップボードイメージのペーストや
  24.     ファイルの読み込みが出来なければなりません。)
  25.  
  26.   (2)解説図付のドキュメントが簡単に作成できます。
  27.  
  28.      Windows 上で動作するアプリケーションの解説は、文章では表しにくい
  29.     ものです。このようなものは、画面を切り取ってそのままワードプロセッ
  30.     サーに貼り付ければ、簡単に解説図付のドキュメントが作成できます。こ
  31.     のスクリーンカッターを使用すれば、メニューなども簡単に切り取れます。
  32.  
  33.   (3)画面の一時的なメモとして。
  34.  
  35.      画面上に表示される2つの内容を比べたいのだけれども、片方を表示さ
  36.     せると「もう一方が消えてしまう」とき、「同じウインドウ上に交互に表
  37.     示されてしまう」なんてときも、片方の画面を切り取ってからもう一方と
  38.     比べれば煩わしさが減るでしょう。
  39.  
  40. ※クリップボードとは...
  41.  クリップボードとは、Windows内部に用意された一時的なデータの保存場所です。
  42. この場所は、次のデータが書き込まれるまで、或いは Windowsが終了するまで内容
  43. が保存され、書き込まれた情報は、書き込んだアプリケーションもその他のアプリ
  44. ケーションも自由にこの中のデータを読み取ることが出来ます。スクリーンカッタ
  45. ーはこの場所を使用し、画面上のイメージを他のアプリケーションに転送します。
  46.  
  47. ■■ 新機能(V0.31->V0.33J)    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  48.  
  49.  メールを送ってくださった方々へ、そしてずっと使用してくださっている方へ、
  50. 有り難うございます。今回は前回のバグ潰しと、少々の機能アップを施しました。
  51. 今回の主な変更点を取り上げると、
  52.  
  53.   (1)画面枠を8色の中から作成できます。
  54.   (2)スクリーンカッターを多数起動した時に便利なよう、番号を付けました。
  55.   (3)キーボートにCOPYキーを割り当てられるようにしました。
  56.   (4)256 色表示のパレットを必要に応じて自動的に取り出すように変更。
  57.   (5)大きさを変更すると色が保証出来ない画面は変更出来ないに様にした。
  58.   (6)画面範囲外で表示されたとき、表示を画面内に戻すようにした。
  59.   (7)DOSと同時使用のとき、DOSのスピードが極端に遅くならないよう変更。
  60.   (8)プリンターの一番右端のラインが表示されないバグを直した。
  61.  
  62. ■■ 機能・特徴 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  63.  
  64.  今までの機能を含めた、スクリーンカッターの主特徴をここで説明します。スク
  65. リーンカッターVersion0.33Jは、過去の便利な機能をそのままにしながらより一層
  66. 便利な機能を付加しています。下記に示した内容はその便利な機能の一部です。
  67.  
  68.   (1)3種類のフォーマットによるクリップボードへの転送ができます
  69.  
  70.     BITMAP型、DIBITMAP型、META FILE PICTURE 型から選択が可能です。また、
  71.    切り取り方も今までサポートされている範囲を指定する方法のほか、クライ
  72.    アント単位、ウインドウ単位、画面全体の切り取り方法が選択できます。
  73.  
  74.   (2)プルダウンメニューや、システムメニューの切り取りができます
  75.  
  76.     タイマーモードを兼用することでプルダウンメニューやシステムメニュー
  77.    の切り取りが出来ます。プルダウンメニューなどの説明を行うドキュメント
  78.    を作成する時に便利でしょう。また、タイマーモードはスクリーンカッター
  79.    が見えていなくても切り取りモードへ移行できるので、最大化されたウイン
  80.    ドウを切り取るときに使用できます。タイマーモードを使用するのが気分的
  81.    に嫌だという方のためにファンクションキーに切り取りのタイミングを割り
  82.    当てることが可能です。タイマーを使う方法もキーを使う方法も結果は同じ
  83.    様になります。
  84.  
  85.   (3)拡大縮小モード用に色の優先度を指定できます。
  86.  
  87.      縮小した時に画像の間引きを行う通常のこのモードの他、黒を意識して
  88.     残すモードやその逆の白を意識して残すモードを追加しました。これによ
  89.     り、ある程度の縮小は文字や線状の画像を残すことが出来ます。縮小した
  90.     ときにウインドウの枠が切れてしまうときなどに使用すると便利でしょう。
  91.  
  92.   (4)画像をクリップボード、プリンタ、ファイルに落とすことが出来ます。
  93.  
  94.      切り取った画像はクリップボードだけでなく、プリンターや.BMPの
  95.     拡張子を持ったビットマップのファイルに落とす事が出来、どの場合でも
  96.     切り取った直後に転送が出来るようになっています。
  97.      このほか、プリンターへの出力は、イメージの打ち出し位置や大きさが
  98.     分かりやすいように情報を表示するなどの配慮をしてあります。
  99.      ファイルによる保存は、画像形式のクリップボードをサポートしていな
  100.     いツールや、DOS上のツールへのイメージ転送に便利でしょう。ファイ
  101.     ルの記録には、このほかテンポラリにも便利なように連続取り込みも用意
  102.     されました。
  103.      勿論スクリーンカッターは、ファイルから画像を読み取り、表示するこ
  104.     とも出来ます。
  105.  
  106. ■■ 対応機種・OS ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  107.  
  108.   Windows3.0 Windows3.1 が動作する全てのマシンで動作します。Windows がバ
  109.   ージョンアップされたときなど、これ以外のバージョンでは動作しません。
  110.  
  111.     SONY QuarterL AT Win3.0 16
  112.     SONY QuarterL  PC  Win3.1 16 256+Pal 32768 65536 16mil
  113.     熊熊 芸者+STL24       Win3.1 16 256+Pal 32768 65536 16mil
  114.     DEC pc LPv 466d2   Win3.1 16 256+Pal 32768 65536 16mil
  115.     FUJITSU FM TOWNS   Win3.0 16 256+Pal
  116.     FUJITSU FM TOWNS   Win3.1 16 256+Pal
  117.                          での動作を確認済みです。
  118.  
  119.         動作確認を行って頂いた皆様にこの場を借りて感謝いたします。
  120.  
  121. ■■ 使用方法 (面倒でしょうがとりあえず見てください)■■■■■■■■■■■
  122.  
  123.  以下の機能は、設定状態が保存されていないスクリーンカッターの標準動作を基
  124. にして書かれています。スクリーンカッターの存在するディレクトリに設定状態の
  125. 保存ファイルである CUT.INIが存在する場合には、これとは違った動作をする事が
  126. あります。この場合には、ファイルマネージャー等を使用して CUT.INIを消去して
  127. から起動すると初期状態の設定に戻り、下記の操作で動作するはずです。下記の使
  128. 用方法でどうしても上手く動作しないときには試してみて下さい。
  129.  また、使い方はこれだけではなく、詳細な設定が随所にあります。これを全部説
  130. 明していたのでは解説が山のようになってしまいます。申し訳ありませんが、ここ
  131. では基本的な使い方を4種類だけに限って紹介することにします。この他の設定は
  132. この後の「各部分の操作」を参考にチャレンジしてみてください。
  133.  
  134. (1)スクリーンカッターのウインドウ地図
  135.  スクリーンカッターの画面は大きく分けて8画面位あります。このぐらいの画面
  136. の数になると最初のうち画面の地図が欲しくなるのではないかと思い、下記に示し
  137. ました。この関係が分かれば、その下からの説明も分かりやすくなるでしょう。
  138.  
  139. カット画面(タイトル無し)
  140.   |          文字通り切り取った画面です。この画面上のイメージ
  141.   |         に色々な操作を行い、クリップボードに送ったり、ファ
  142.   |         イルに落とすために下にあるメニュー画面を使用します。
  143.   |         メニュー画面の表示はスクリーンカッターの画面をダブ
  144.   |         ルクリックしてください。
  145.   ↓
  146.   メニュー画面(ScCut-Menu)
  147.     |  |  |  スクリーンカッターを使用するために必要なボタン群
  148.     |  |  | をまとめた画面です。クリップボードにイメージを渡す
  149.     |  |  | ときやファイルに落とすときにはこの中にあるボタンを
  150.     |  |  | 使用します。スクリーンカッターを終了するときには、
  151.     |  |  | Exitボタンをクリックしてください。
  152.     |  |  ↓
  153.     |  |  ファイル選択画面(ScCut-Load/ScCut-Save)
  154.     |  |     カット画面のイメージを'????.BMP'形式のファイルに
  155.     |  |    するときや、読み込むときにファイルを選択する画面で
  156.     |  |    す。Windows3.0との互換性を考え、Windows3.1で用意さ
  157.     |  |    れたファイル選択の画面を使用していませんが、使い方
  158.     |  |    は感じで分かるでしょう。
  159.     |  ↓
  160.     |  プリント画面(ScCut-Image_Print_Out)
  161.     |    |   カット画面のイメージをプリンターに打ち出すときに
  162.     |    |  画面上の位置や大きさを確認するための画面です。打ち
  163.     |    |  出されるイメージのサイズは数値で出ますので、「この
  164.     |    |  大きさでどうしても打ち出したい」と言う時に便利でし
  165.     |    |  ょう。
  166.     |    ↓
  167.     |    プリンターセットアップ画面(Printer_Setup)
  168.     |        プリンターの種類や詳細を設定する画面です。設定さ
  169.     |       れているプリンターの名前は画面の上方に表示されます。
  170.     ↓
  171.     セットアップ画面(ScCut-Setup)
  172.       |  |   スクリーンカッターの動作の詳細設定を行う画面です。
  173.       |  |  タイマーモードによる切り取りや切り取った時点で転送
  174.       |  |  する場所を指定したり切り取りの方法等を設定する画面
  175.       |  |  です。
  176.       |  ↓
  177.       |  バージョン画面(ScCut-About)
  178.       |      スクリーンカッターのバージョンを表示する画面です。
  179.       |     現在のバージョンは、0.33Jのはずです。
  180.       ↓
  181.       白黒変換セットアップ画面(ScCut-B/W_Setup)
  182.              スクリーンカッターでスライス型の白黒変換を行うと
  183.             きのスライスレベルと感応色を設定する画面です。この
  184.             画面はセットアップ画面上で Make up the B/W Imageを
  185.             チェックしたときだけ設定が出来るようになります。
  186.  
  187. (2)まず、終了する方法
  188.  
  189.    終了する時は、まずメニュー画面を出します。画面をダブルクリックしてく
  190.   ださい。右下にExitの表示が出ますのでこのボタンをクリックすると終了
  191.   します。ただし、まだクリップボード上に画像が残っているとその術のメッセ
  192.   ージを出して、消去させるのか残しておくのか確認を取ります。ここで、
  193.  
  194.   「残しておく」を選択するとクリップボードの情報を消去せずに終了します。
  195.   「消去する」  を選択するとクリップボードの情報を消去した後に終了します。
  196.   「中止」を選択すると、終了操作を中止します。
  197.  
  198.   通常は「消去する」を実行し、メモリの節約に努めてください。
  199.  
  200. (3)次に、実行する方法
  201.  
  202.    別に、とりわけ変なことをするのではなく、普通に起動します。
  203.    Windows上のファイルマネージャーを使用して CUT.EXEを起動してください。
  204.   (使用頻度の高い場合はアイコン定義をすることをお勧めします。)スクリー
  205.   ンカッターが起動すると画面の下部にアイコンの形でカッターの画面が表示さ
  206.   れます。
  207.  
  208. (4)それでもって、切り取りモードの説明
  209.  
  210.    スクリーンカッターを左クリックするとカーソルが十字形になります。これ
  211.   で現在スクリーンカッターが切り取りのモードになります。このモードは、い
  212.   ままで「ぼーっ」としていたスクリーンカッターがいよいよ画面を切り取るぞ
  213.   と、切り取りの用意をした印です。
  214.    つぎにスクリーンカッターは、セットアップ画面上にある「切り取り方法」
  215.   の状態を見ます。
  216.    「範囲指定」になっていれば目的の位置の左上にマウスを置き、左ボタンを
  217.   押したまま右下の方向にずるずると引っ張り、目的の位置の右下で左ボタンを
  218.   放してください。「クライアント」「ウインドウ」「画面全体」の場合は目的
  219.   のウインドウ上で、マウスの左ボタンをクリックします。
  220.    このようにすると目的の場所が切り取られ、カーソルが元の状態に戻ります。
  221.   これでスクリーンカッターが切り取りを終え、通常の状態に戻ったわけです。
  222.   切り取りをしないでも、カーソルが十字形の状態で右ボタンをクリックしても
  223.   切り取りを中止し、通常の状態に戻ります。
  224.  
  225.    つまり、スクリーンカッターは切り取りを行うときに必ず切り取りのモード
  226.   にする必要があります。また、他のアプリケーションを使用するためには切り
  227.   取りのモードから通常モードに戻す必要があるわけです。
  228.  
  229.  
  230. (5) 基本的な使用方法
  231.  
  232.    クリップボードで切り取る画面を表示させておきます。
  233.  
  234.    用意が出来たところで、カッターのアイコンをクリックします。カーソルが
  235.   十字形に替わるので、切り取りたい画面の左上へカーソルを持ってゆき、ここ
  236.   でマウスを左ドラッグ(押したまま)し、このままカーソルをとり出したい画
  237.   面の右下まで移動させ、ここでマウスの左ボタンを放します。
  238.  
  239.    この時点で現在選択された場所がクリップボードに転送されます。
  240.  
  241.    クリップボードに送ったあとは、他のアプリケーションの説明書に従ってク
  242.   リップボードからデータをとり出してください。ほとんどのアプリケーション
  243.   は、編集から貼り付けを選択すれば、指定した位置へ切り取った画像を置くこ
  244.   とが出来ます。
  245.  
  246.    スクリーンカッターの表示した画面をクリックすれば、続けて画像を切り取
  247.   ることができます。
  248.  
  249. (6)ウインドウを切り取る場合。
  250.  
  251.    スクリーンカッターの設定を行います。まず、スクリーンカッターの
  252.   アイコンをダブルクリックしてください。これでメニューが現れます。次に、
  253.   そのメニュー上の Setupボタンをクリックします。これでセットアップ画面が
  254.   出現したはずです。ここで「切り取り方法」を「範囲指定」から「ウインドウ」
  255.   に変更します。
  256.    これで設定が終りました。セットアップウインドウ中のOKボタンをクリック
  257.   してこの画面を終了し、メニュー画面の CloseMenuボタンをクリックし、メニ
  258.   ュー画面を消去させてください。
  259.  
  260.    クリップボードで切り取る画面をここで表示させておきます。
  261.  
  262.    用意が出来たところで、カッターのアイコンをクリックします。カーソルが
  263.   十字形に替わるので、切り取りたいウインドウのタイトルへカーソルを持って
  264.   ゆき、ここでマウスを左クリックします。
  265.  
  266.    この時点で現在選択された場所がクリップボードに転送されます。
  267.  
  268.    クリップボードに送ったあとは、他のアプリケーションの説明書に従ってク
  269.   リップボードからデータをとり出してください。ほとんどのアプリケーション
  270.   は、編集から貼り付けを選択すれば、指定した位置へ切り取った画像を置くこ
  271.   とが出来ます。
  272.  
  273.    スクリーンカッターの表示した画面をクリックすれば、続けて画像を切り取
  274.   ることができます。
  275.  
  276. (7)アクティブウインドウや、メニューの切り取りを行う場合
  277.  
  278.    ここでスクリーンカッターの設定を行います。まず、スクリーンカッターの
  279.   アイコンをダブルクリックしてください。これでメニューが現れます。次に、
  280.   そのメニュー上の SETUPボタンをクリックします。これでセットアップ画面が
  281.   出現したはずです。ここで表示されている、Automaticの欄にあるCapture by
  282.   Timerのチェックボックスをクリックし、チェック状態にします。
  283.  
  284.    これで設定が終りました。セットアップウインドウ中のOKボタンをクリック
  285.   してこの画面を終了し、メニュー画面の Closeボタンをクリックし、メニュー
  286.   画面を消去させてください。
  287.  
  288.    クリップボードで切り取る画面をここで表示させておきます。
  289.    メニューの切り取りを行いたい時には、そのメニューも表示させてください。
  290.   メニューの選択されている場所(メニュー上で反転している部分)は、カーソ
  291.   ルを使用して移動できる筈です。
  292.  
  293.    用意が出来たところで、スクリーンカッターの画面上へカーソルを移動しま
  294.   す。スクリーンカッターの画面は、最大化されたウインドウの下など他のウイ
  295.   ンドウで隠されていてもスクリーンカッターの上にカーソルが存在していれば
  296.   問題はありません。
  297.    そのまま3秒程度待ってください。但し、絶対動かさないでください。動か
  298.   し続けていると何時まで経っても変化しません。待って待って待ち続けて3秒。
  299.   カーソルが十字形になれば(5)と同じように、
  300.  
  301.    切り取りたい画面の左上へカーソルを持ってゆき、ここでマウスを左ドラッグ
  302.   (押したまま)し、このままカーソルをとり出したい画面の右下まで移動させ、
  303.   ここでマウスの左ボタンを放します。
  304.  
  305.    この時点で現在選択された場所がクリップボードに転送されます。
  306.  
  307.    クリップボードに送ったあとは、他のアプリケーションの説明書に従ってク
  308.   リップボードからデータをとり出してください。ほとんどのアプリケーション
  309.   は、編集から貼り付けを選択すれば、指定した位置へ切り取った画像を置くこ
  310.   とが出来ます。
  311.  
  312.    スクリーンカッターの表示した画面の上で3秒ほどカーソルを動かさずに待
  313.   っていれば、続けて画像を切り取ることができます。もし不意にカーソルを十
  314.   字形にしてしまった場合には右ボタンクリックをすれば元のカーソルに戻りま
  315.   す。
  316.  
  317. ■■ 各部分の動作 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  318.  
  319. ■ 1 マウスの動作 ■
  320.  
  321.    動作を決定するマウスのボタンは基本的に左側を使用し、動作の中止は基本
  322.   的に右ボタンを使用します。中止する動作が無く、ウインドウかアイコン上で
  323.   右ボタンを押していたときには、クイックメニューが開きます。クイックメニ
  324.   ューはメニュー画面とほとんど同じ操作が可能なポップアップ型のプルダウン
  325.   メニューです。
  326.  
  327. ■ 2 画像表示ウインドウの動作 ■
  328.  
  329.    スクリーンカッターは他のウインドウとは違った動作をします。その性格上
  330.   ウインドウタイトルもなく、何処にもボタンがない。また、ウインドウ表示の
  331.   時もアイコン表示の時も殆ど同じ動作をします。ここでの動作は主に4種類で、
  332.   ウインドウの移動、画面の切取りモード変更、画面の大きさ変更、メニュー画
  333.   面の出現の操作です。これらの動作はマウスの操作方法の違いで、順にドラッ
  334.   グ、クリック、画面の端でドラッグ、ダブルクリックの操作で動作が決定され
  335.   ます。
  336.  
  337.   (2-1) アイコンや、ウインドウを移動させる。
  338.      アイコンまたはウインドウをドラッグ(左ボタンを押したままカーソル
  339.     を移動)してください。通常のウインドウと同様にアイコンやウインドウ
  340.     を移動させることが出来ます。
  341.  
  342.   (2-2) 画面を切り取る。
  343.      アイコンまたはウインドウをクリックしてください。これで切り取りの
  344.     モードに変更になります。
  345.      ここでセットアップ画面の「切り取り方法」が「範囲指定」になってい
  346.     るとき、目的の位置の左上にマウスを置き、左ボタンを押したまま右下の
  347.     方向にずるずると引っ張り、目的の位置の左下で左ボタンを放してくださ
  348.     い。右上から左下に引っ張ると左右逆転して切り取ります。「クライアン
  349.     ト」「ウインドウ」「画面全体」の場合は目的のウインドウ上で、マウス
  350.     の左ボタンをクリックします。このようにして目的の場所を切り取ります。
  351.  
  352.   (2-3) 画面の大きさを変える
  353.      パレットを保有していない時に限り、ウインドウの端をドラッグ出来る
  354.      ようになります。ここをドラッグすると、画面の拡大や縮小が出来ます。
  355.      画面の大きさを変えた状態のままで、クリップボードへの転送やファイ
  356.      ルへの保存やプリントアウトが行えます。元に戻したいときにはメニュ
  357.      ー画面上の SHOW DEF ボタンを押してください。元の切り取ったときの
  358.      大きさに戻ります。
  359.  
  360.   (2-4) メニュー画面を出す。
  361.      アイコンまたはウインドウをダブルクリックします。画像表示ウインド
  362.     ウだけでは僅かな制御しか出来ません。通常の制御や、終了する場合はメ
  363.     ニュー画面を出して各処理を行います。
  364.  
  365. ■ 3 メニュー画面の動作 ■
  366.  
  367.    メニュー画面はスクリーンカッターの中心となる操作部分で、その殆どの操
  368.   作をこの画面で行います。
  369.  
  370.   (3-1) SAVE ボタン
  371.      画像をディスクに記録します。このボタンを押すとファイル選択画面が
  372.     現れますのでファイル名を与えてください。ここで記録される画像は、
  373.     DIB(パレット付のビットマップ形式で拡張子が.BMPです。)形式です。
  374.      保存するイメージの大きさはカット画面の大きさそのものとなります。
  375.  
  376.   (3-2) LOAD ボタン
  377.      画像をディスクから読み込みます。このボタンを押すとファイル選択画
  378.     面が現れますので、ファイル名を与えてください。ここで読み込みが出来
  379.     る画像の形式は、DIB(パレット付のビットマップ形式で拡張子が.BMP)
  380.     形式です。
  381.  
  382.   (3-3) SET PICTボタン
  383.      現在保持している画面をクリップボードに転送します。また、このとき
  384.     転送する画面のモードは、セットアップ画面上の「クリップボードイメー
  385.     ジ種」で指定できます。種類はBItmap/DIB/MetaFileの中から選択できます。
  386.     また転送するイメージの大きさはカット画面の大きさそのものとなります。
  387.  
  388.   (3-4) GET PICTボタン
  389.      クリップボードから画像を受け取ります。受け取る画面のモードは、
  390.     Bitmap/DIB/MetaFileのいずれのモードでも取得出来ます。また、クリッ
  391.     プボードに2種類以上のイメージが保存されている場合、セットアップ画
  392.     面上の「クリップボードイメージ種」で指定された種類の内容を優先的に
  393.     調べます。
  394.  
  395.   (3-5) SHOW DEF ボタン
  396.      アイコン表示されている画像表示ウインドウをウインドウ表示にし、カ
  397.     ット画面の端をドラッグして変更された大きさの画像を、切り取った時の
  398.     画像の大きさにもどします。
  399.  
  400.   (3-6) CLOSE PICT ボタン
  401.      ウインドウ表示されている画像表示画面をアイコン表示にします。この
  402.     ボタンは画像が表示されている時だけ有効です。
  403.  
  404.   (3-7) New ScCutボタン
  405.      新しいスクリーンカッターを起動します。詳細の説明をしなくてもやっ
  406.     てみれば分かるでしょう。使用する場合には、十分なメモリがある時だけ
  407.     に留めてほしいボタンです。だからクイックメニューに入れていません。
  408.      スクリーンカッター実行形式の部分は非常に小さく作ってあり、それだ
  409.     けではほとんど問題がないのですが、イメージの切り取り操作とイメージ
  410.     の保存に巨大なメモリを食いつぶしています。例えば16mil-Color の画像
  411.     の切り取りを行う場合、1ドットが4bytes割当ですから、640*480の画面
  412.     を切り取ると合計1MB位のメモリを食いつぶします。ですから、いつの間
  413.     にかメモリが無くなり、最悪の場合何らかのアプリケーションがハングア
  414.     ップするかもしれません。使ううえでは自分の残りメモリに十分気をつけ
  415.     て使うか、後述する 「番号順にファイルへ格納」を使用してください。
  416.  
  417.   (3-8) Printボタン
  418.      スクリーンカッターの画像表示画面のイメージをプリンターに打ち出す
  419.     まえに設定をおこなうプリンターセットアップ画面を表示させるボタンで
  420.     す。
  421.  
  422.   (3-9) SETUPボタン
  423.      スクリーンカッターの細かな動作設定を行うセットアップ画面を表示し
  424.     ます。これはスクリーンカッターを使用するために必要なボタン群をまと
  425.     めた画面です。クリップボードにイメージを渡すときやファイルに落とす
  426.     ときにはこの中にあるボタンを使用します。
  427.  
  428.   (3-10) Closeボタン
  429.      メニュー画面(ここで説明している画面)を消します。また表示したい場
  430.     合は、画像表示ウインドウをダブルクリックしてください。
  431.  
  432.   (3-11) Exitボタン
  433.      スクリーンカッターを終了します。
  434.      クリップボード上に画像が残っている場合はクリップボード上の画面の
  435.     消去をするか、しないかの選択画面が表示されます。基本的には「消去す
  436.     る」で消去をしてメモリの節約に勤めてください。また、スクリーンカッ
  437.     ターを終了してもクリップボードに収めた画像を使用したい場合は「残し
  438.     ておく」を選択し、消去せず終了することもできます。
  439.  
  440. ■ 4 セットアップ画面の動作 ■
  441.  
  442.   スクリーンカッターの細かな動作を設定する画面です。
  443.  
  444.   (4-1) 「自動制御 - タイマーを使用した切り取り」
  445.  
  446.      切り取りの方法を決定します。メニューやアクティブウインドウの切り
  447.     取りを行う場合にはチェック状態に変更をしてください。
  448.  
  449.     (4-1-1) 非チェック状態
  450.  
  451.        通常の切り取り方法です。
  452.        切り取りを行う時は、
  453.  
  454.       (1) 切り取りを行う画面を表示します。
  455.       (2) スクリーンカッター画面を1回クリックします。この後カーソル
  456.         が十字形に変わります。
  457.       (3) このカーソルを切り取りたい部分の左上に移動させます。
  458.       (4) マウスの左ボタンを押し、離さずに切り取りたい部分の左下にマ
  459.         ウスを移動させます。
  460.       (5) 反転した場所が切り取りを行い、クリップボードへ転送する部分
  461.         になります。位置が決まったところでマウスの左ボタンを離して
  462.         ください。
  463.       (6) これで切り取りが終わりました。貼り付けを行うアプリケーショ
  464.         ンの指示に従って貼り付けを行ってください。大抵のものは
  465.         [SHIFT]+[INS]か、編集->貼り付けで出来ます。
  466.  
  467.     (4-1-2) チェック状態
  468.  
  469.        画面上に罠を仕掛け、その場所へカーソルを移動させるだけでカー
  470.       ソルが十字形になり、マウスをクリックせずにカット状態にさせるモ
  471.       ードです。
  472.        このモードの決定的な違いは、メニューやアクティブウインドウの
  473.       切り取りが行えることです。切り取りの方法は、このモードに変更し
  474.       て、OKボタンを押した後、
  475.  
  476.       (1) 切り取りを行う画面を表示します。
  477.          メニューの切り取りを行いたい時には、そのメニューも表示さ
  478.         せてください。メニューの選択されている場所(反転している部
  479.         分)は、カーソルを使用して移動できる筈です。
  480.  
  481.       (2) スクリーンカッターの画面上にカーソルを移動します。
  482.          スクリーンカッターの画面は、他のウインドウで隠されていて
  483.         も構いません。
  484.  
  485.       (3) そのまま3秒程度待ってください。
  486.          絶対動かさないでください。動かし続けていると何時まで経っ
  487.         ても変化しません。待って待って待ち続けて3秒。カーソルが十
  488.         字形になれば上記Normalモードの(3)から同じように切り取りを続
  489.         けることが出来ます。つまり、
  490.  
  491.       (4) このカーソルを切り取りたい部分の左上に移動させます。
  492.       (5) マウスの左ボタンを押し、離さずに切り取りたい部分の左下にマ
  493.         ウスを移動させます。
  494.       (6) 反転した場所が切り取りを行い、クリップボードへ転送する部分
  495.         になります。位置が決まったところでマウスの左ボタンを離して
  496.         ください。
  497.       (7) これで切り取りが終わりました。貼り付けを行うアプリケーショ
  498.         ンの指示に従って貼り付けを行ってください。大抵のものは
  499.         [SHIFT]+[INS]か、編集->貼り付けで出来ます。
  500.  
  501.   (4-2) 「自動 - 自動最小化」
  502.     イメージが正常に切り取れたことを確認したいが表示された間までは邪魔
  503.     であるときに、このチェックボックスをチェック状態にします。チェック
  504.     状態にすると、他のアプリケーションがアクティブになった時にイメージ
  505.     を表示していた画面が自動的にアイコン化します。ただそれだけですが、
  506.     もしかしたら便利かもしれません。
  507.  
  508.   (4-3) 「画像 - 切り取り前に前回の画面を隠す」
  509.      画像を切り取る時、前回分の画像を一時的に隠します。大きい画面を切
  510.     り取る場合や前回の画面が邪魔だと思われた方はチェック状態に設定して
  511.     みてください。
  512.  
  513.   (4-4) 「画像 - 切り取った画面を表示」
  514.      切り取った後、クリップボードに転送する画像を表示するかどうかの設
  515.     定をします。チェックされた時に、画像を表示します。
  516.  
  517.   (4-5) 「画像 - パレットの最適化」
  518.      Windowsが256色モードでパレットを使用しているときだけ設定できます。
  519.      切り取ったイメージとパレットを比べ、使用しているパレットだけを抽
  520.     出して残します。他のアプリケーションがパレットを使用していて合計発
  521.     色数 256色の制限を越え、パレットが干渉する場合に効果を発揮します。
  522.     通常の設定ではチェック状態にしてください。現在のイメージではなく、
  523.     現在のパレットを忠実に切り取りたい人は非チェック状態にしてください。
  524.  
  525.   (4-7) 「画像 - 白黒イメージの作成」
  526.      イメージをカラーの形ではなく単純な2値(白又は黒)で取り込みたいと
  527.     きに使用します。このチェックボックスをチェック状態にすると同じ画面
  528.     上のB/W Setup ボタンが押せる状態になり、切り取り時に2値変換を行い
  529.     ます。2値変換はタイリングを使用しない単純なスライス型の変換です。
  530.      「白黒設定」ボタンの欄も参照してください。
  531.  
  532.   (4-8) 「切り取った直後の動作 - クリップボードに送る」
  533.      切り取った後、すぐにクリップボードへ転送を行うか設定します。チェ
  534.     ック状態になっている時に転送を行います。
  535.      このチェックボックスがチェックされていない時にクリップボードへ画
  536.     像を転送するときは、メニュー画面の (2-1)SET PICTボタンを使用して
  537.     画像を転送しなければクリップボードへ送られることがありません。
  538.  
  539.   (4-9) 「切り取った直後の動作 - 番号順にファイルへ格納」
  540.      切り取った後、ファイルに転送を行うか設定します。チェック状態にな
  541.     っている時にファイルに書き込みます。書き込むファイル名は「格納ファ
  542.     イル名」の欄に記述してあるファイル名の後ろに3文字の数値を順番に付
  543.     けたファイルの名前で記録します。つまり、「格納ファイル名」の欄に
  544.     A:\CUTと、書かれていた場合には最初に切り取った画像のファイル名は
  545.     A:\CUT000.BMP となり、次は A:\CUT001.BMPと、順番に名前が付けられ、
  546.     ファイルとして記録されてゆきます。ただし、ファイル名は3文字以下に
  547.     してください。
  548.      このモードは一気に沢山のイメージを記録しておきたいときにも便利で
  549.     しょう。
  550.  
  551.   (4-10) 「切り取った直後の動作 - プリントする」
  552.      切り取った後、すぐにイメージをプリンターに打ち出す用意をするか設
  553.     定します。チェック状態になっている時にプリント画面が開きます。この
  554.     あとの操作は通常プリンターに打ち出す方法と全く同じです。プリンター
  555.     に打ち出す場所は切り取り画面それぞれ違うでしょうから、すぐに打ち出
  556.     してしまうと言うことをやっていません。これはメニュー画面からPrint
  557.     ボタンを押したのと同じことをしています。
  558.  
  559.   (4-11) 「クリップボードイメージ種」
  560.        クリップボードに送る画像の種類を設定します。通常は Bitmap形式
  561.       で充分と思われますが、画像を忠実に再現するツールなどはDIB形式の
  562.       方をサポートしている可能性があります。
  563.  
  564.       (4-11-1) Bitmap形式
  565.          ほとんどのアプリケーションで使用している形式です。パレッ
  566.         トは有りません。通常のワードプロセッサーなどではこの形式で
  567.         充分と思われます。
  568.  
  569.       (4-11-2) DIB形式
  570.          パレットを含んだ、デバイスに依存しないビットマップ形式です
  571.         画像ツール、特に画像表示専用ツールで使われる場合があります。
  572.  
  573.       (4-11-3) MetaFilePicture形式
  574.          画像を点の集合としてではなく、形として送る形式です。但し、
  575.         スクリーンカッターでは○○を転送すると言うBitBltと言うコマ
  576.         ンドで転送していますので送る方法は変わっているものの中身は
  577.         Bitmap形式と変わりません。
  578.          また、このモードに設定するとその下の設定も出来るようにな
  579.         りますが分かる方だけ使用してください。(余り意味のないもの
  580.         だと思いますが取り合えず付けたものです。)
  581.  
  582.   (4-12) 「切取り方法」
  583.      切取りの方法を決定します。切取りの方法は順に「指定された範囲を切
  584.     り取る」「ウインドウの内枠を切り取る」「ウインドウの外枠を切り取る」
  585.     「画面全体を切り取る」の4種類があります。
  586.  
  587.     (4-12-1) 「範囲指定」
  588.        指定した範囲を切り取ります。カッティングモードにした後切り取
  589.       りたい場所の左上にカーソルを合わせ、マウスの左ボタンを押したま
  590.       まにします。次にマウスをそのまま右下にずらすと、マウスの左ボタ
  591.       ンを押した位置と現在のカーソル位置を対角線とした長方形が出来ま
  592.       す。切り取りたい場所の右下にカーソルを合わせ、マウスの左ボタン
  593.       を離すと反転された長方形の部分がそのまま切りとられます。   
  594.  
  595.     (4-12-2) 「クライアント」
  596.        指定したウインドウの内枠を切り取ります。カッティングモードに
  597.       した後切り取りたいウインドウのタイトルバーの上に十字のカーソル
  598.       を合わせ、マウスの左ボタンをクリックします。実際にはマウスの左
  599.       ボタンを押したときでなく、離したときにスクリーンカッターはその
  600.       ウインドウの大きさを調べ、ウインドウの内枠にそって切取りを行な
  601.       っています。
  602.  
  603.     (4-12-3) 「ウインドウ」
  604.        指定したウインドウの外枠を切り取ります。カッティングモードに
  605.       した後切り取りたいウインドウのタイトルバーの上に十字のカーソル
  606.       を合わせ、マウスの左ボタンをクリックします。実際にはマウスの左
  607.       ボタンを押したときでなく、離したときにスクリーンカッターはその
  608.       ウインドウの大きさを調べ、ウインドウの外枠にそって切取りを行な
  609.       っています。
  610.  
  611.     (4-12-4) 「画面全体」
  612.        文字通り画面全体を切り取ります。カッティングモードにした後画
  613.       面を左クリックすれば画面全体の切取りが行なえます。別にこのモー
  614.       ドでなくても「切り取り方法」を「範囲指定」にして画面全体を指定
  615.       するか、「クライアント」か「スクリーン」にしてバックグランド(壁)
  616.       をつつけば全く同じ画面ができます。が、コピーキーによる切り取り
  617.       を考えてこのモードも選択できるようになっています。
  618.  
  619.   (4-13) 「画面枠の色」
  620.        切り取った画面に枠を付けます。通常はNo Frameになって枠はあり
  621.       ませんが、ここの中からフレームの色を選択すれば、画面の端に指定
  622.       された色で1dot幅の枠を作成します。色の種類は以下のようになって
  623.       います。
  624.       枠なし
  625.       黒の枠
  626.       青の枠
  627.       赤の枠
  628.       マゼンタの枠
  629.       緑の枠
  630.       シアン色の枠
  631.       黄色の枠
  632.       白色の枠
  633.  
  634.        白黒変換機能を指定していた場合には、白黒変換機能がこの後に動
  635.       作しますので、枠の色は、「白黒設定」の内容によって、内側の画像
  636.       と同じ変更を行ないます。依って、DOS など、背景色が黒のイメージ
  637.       を切り取り、白黒変換機能を応用して白の色を黒に、黒の色を白に変
  638.       換する時は、白い枠を指定し、白黒変換を行なうと、白地に黒のイメ
  639.       ージで、文字を切り取ることが出来、また、枠は黒色になります。
  640.  
  641.   (4-14) 「ショートカットキー」
  642.        画面の切取り行なうタイミングを指定したCOPY(機種によっては、
  643.        Print Screenの名称になっています。)キーか、ファンクションキー
  644.       に割り当てます。割り当てがない時には(None)です。割り当てられる
  645.       ファンクションキーは F1~F9 までで、何れか一つを選択すると、割
  646.       り当てられたファンクションキーは切取りを行なったり切取りの準備
  647.       をします。その動作は「切り取り方法」によって僅かに違い、それを
  648.       以下に示します。
  649.  
  650.        「切り取り方法」が「範囲指定」のとき、指定されたファンクショ
  651.       ンキーを押すとカッティングモードになります。このモードでは切り
  652.       取りまで行なわず次のマウス操作による範囲指定を待ちます。
  653.  
  654.         「切り取り方法」が「クライアント」「ウインドウ」「スクリーン」
  655.       の状態で指定されたファンクションキーを押すと指定された範囲がす
  656.       ぐ切り取られます。このモードを使用すれば、システムメニューは勿
  657.       論、右ボタンクリックによるポップアップメニューの切り取りも可能
  658.       です。
  659.  
  660.   (4-15) 「メタファイルマッピンクモード」
  661.        クリップボードにメタファイルを転送する場合どの様な単位で画像
  662.       の大きさを決定するか指示をします。実際には画面上のコピーをその
  663.       まま転送する形なので(特にこの頃)意味のないものとなりつつありま
  664.       す。意味を知らなくても全く問題有りません。通常は Pixelで十分で
  665.       す。ちなみに「クリップボードイメージ種」を「Meta File Picture」
  666.       にしないと設定が出来ないようになっています。
  667.  
  668.   (4-16) 「縮小時の間引き方」
  669.        画像の枠の大きさを変えることによって、縮小を行った場合画像の
  670.       間引きを行ないますが、その方法をここで設定します。
  671.  
  672.       (4-16-1) 「標準間引き」モード
  673.          画像の縮小を行った時、単純に間引きを行います。
  674.  
  675.       (4-16-2) 「黒強調間引き」モード
  676.          黒色を優先します。
  677.          白地に黒の文字等の細い線が書かれている画像をある程度縮小
  678.         した場合、文字が切れて見えなくなる事を避ける事が出来ます。
  679.  
  680.       (4-16-3) 「白強調間引き」モード
  681.          Black on White モードの丁度逆で、白色を優先します。
  682.          黒地に白の文字等の細い線が書かれている画像をある程度縮小
  683.         した場合、文字が切れて見えなくなる事を避ける事が出来ます。
  684.  
  685.   (4-17) 「バージョン」 ボタン
  686.  
  687.       ヴァージョン情報表示用の画面を表示します。
  688.  
  689.   (4-18) 「白黒設定」 ボタン
  690.       白黒変換設定用の画面を表示します。この画面はどのぐらいの濃さの
  691.      色を黒で印字するか指定する画面です。このボタンはセットアップウイ
  692.      ンドウ上の「画像 - 白黒イメージの作成」 チェックボックスをチェッ
  693.      ク状態にすれば押すことが出来るようになります。
  694.  
  695.   (4-19) 「設定の保存」ボタン
  696.       現在の設定をファイルとして保管します。この情報はスクリーンカッ
  697.      ターの設定をすぐ変更すると共に次回の起動時にも自動的に読み込まれ、
  698.      反映されます。ファイル名は  CUT.INI となり、常にスクリーンカッタ
  699.      ーの実行ファイルである  CUT.EXE の存在するディレクトリと同じ場所
  700.      に作成されます。
  701.  
  702.   (4-20) 「設定」 ボタン
  703.  
  704.       設定を変更し、終了します。ファイルへの記録はおこなわれませんの
  705.      で、設定はスクリーンカッターが終了するまでとなります。次回からの
  706.      起動には、反映されません。
  707.  
  708.   (4-21) 「中止」 ボタン
  709.  
  710.      設定を変更せずに終了します。
  711.  
  712. ■ 5 白黒変換セットアップ画面の動作 ■
  713.    スクリーンカッターでスライス型の白黒変換を行うときのスライスレベルと
  714.   感応色を設定する画面です。この画面はセットアップ画面上で「白黒イメージ
  715.   の作成」をチェックしたときだけ設定が出来るようになります。また、白黒変
  716.   換には時間がかかりますが、その間でも他のアプリケーションが止まることは
  717.   ありません。
  718.  
  719.   (5-1) 「変換色」 欄
  720.       2値変換を行なう際にどの色を黒色として登録をするかを決定します。
  721.      指定された色のチェックボックスをチェック状態にすると、切り取った
  722.      画像の中、一番近い色を捜し出し、その色の明るさがこの上の「スライ
  723.      スレベル」で指定された明るさよりも暗い場合にはその部分を黒色にし
  724.      ます。この設定を有効にするにはセットアップ画面より「白黒イメージ
  725.      の作成」を選択してください。
  726.  
  727.   (5-2) 「スライスレベル」欄
  728.       2値変換を行なう際にどのぐらいの濃さで明るさを登録するかを設定
  729.      します。左に行くほど画面は白くなり、右側に行くほど画面は黒くなり
  730.      ます。
  731.  
  732. ■ 6 プリント画面の動作 ■
  733.    カット画面のイメージをプリンターに打ち出すときに画面上の位置や大きさ
  734.   を確認するための画面です。プリント中はメッセージが表示されますが、エラ
  735.   ーの無い限り他のアプリケーションが止まることはありません。
  736.  
  737.   (6-1) プリンタータイプ欄
  738.      現在選択されているプリンターの種類を表示しています。プリンターの
  739.     種類が設定されていなかったり、違っていたときにはセットアップのボタ
  740.     ンを押してプリンターセットアップ画面でプリンターの種類を決定してく
  741.     ださい。
  742.  
  743.   (6-2) イメージサイズ表示欄
  744.      プリンターに打ち出すイメージの大きさを数値で表示しています。単位
  745.     はその脇にある単位設定欄から選んでください。dot inch mm の中から選
  746.     択できます。dot を指定した場合には画面のドットとプリンターのドット
  747.     を1:1に合わせ、 inch や mm を指定した場合には画面の大きさを mm
  748.     や inch 単位で算出し、この大きさとプリンターに表示される大きさを
  749.     1:1に合わせます。
  750.  
  751.     (6-2-1) mm
  752.        画面上のイメージの大きさを mm 単位で算出し、zoom欄が100%の時
  753.       に mm 単位で、この大きさと近い大きさでプリンターにイメージを表
  754.       示します。
  755.  
  756.     (6-2-2) inch
  757.        画面上のイメージの大きさを inch 単位で算出し、zoom欄が100%の
  758.       時に inch 単位で、この大きさと近い大きさでプリンターにイメージ
  759.       を表示します。
  760.  
  761.     (6-2-3) dot
  762.        画面上のイメージの大きさを dot単位で算出し、zoom欄が100%の時
  763.       に dot単位で、同じドット数でプリンターにイメージを表示します。
  764.  
  765.   (6-3) zoom欄
  766.      プリンターに打ち出すイメージの拡大率を数値で表示しています。zoom
  767.     の基準は、イメージ表示欄が dotの場合画面と同じドット数を100%とし、
  768.     inch や mmのときは画面そのままの大きさを100%としています。また、こ
  769.     の拡大比、縮小比は面積比ではなく縦横の比です。
  770.      画面の大きさはモニターによってそれぞれ違いますので、あくまでも「
  771.     このぐらいかな」程度に掴んでください。実際に打ち出されるイメージの
  772.     大きさはイメージサイズ表示欄の数値の方がまだ正確です。
  773.  
  774.   (6-4) イメージ表示欄
  775.      現在のイメージをプリンターに打ち出す場合、どの位置にどのぐらいの
  776.     大きさでプリントアウトされるかとっても分かりにくいものです。ですか
  777.     ら紙の大きさとイメージの大きさを計算してその大きさを感覚と言うより
  778.     直観で分かるようにした図を用意しました。
  779.      図は見て頂ければ分かる通り黄色い斜線の大きな枠は紙そのもののイメ
  780.     ージを示し、その内側にある赤い線で書かれた小さな枠は打ち出されるイ
  781.     メージの大きさと位置を示しています。
  782.  
  783.      しかも、プリンターに打ち出す位置をもこの場で簡単に変更できます。
  784.     赤い部分にカーソルを置き、マウスの左ボタンを押しながら打ち出したい
  785.     目的の位置ま引っ張ってください。大きさは zoom 欄の数値を変更すれば
  786.     そのままこの画面に反映します。
  787.  
  788.   (6-5) セットアップボタン
  789.      プリンターの種類を変更するプリンターセットアップ画面を表示するボ
  790.     タンです。この他プリンターの詳細設定を行う場合にも使用します。
  791.  
  792.   (6-6) プリントアウトボタン
  793.      この画面で設定された値により切り取った画面をプリンターに打ち出し
  794.     ます。プリンターに送るデータはバンディングを使い、ある程度データを
  795.     纏めてから打ち出していますが、他の素晴らしいアプリケーションのよう
  796.     に早く打ち出せません。多少の遅さは許してください。
  797.  
  798.   (6-7) 中止ボタン
  799.      プリンターへの打ち出しを止めて元に戻るときにこのボタンを押してく
  800.     ださい。
  801.  
  802. ■ 7 プリンターセットアップ画面 ■
  803.    プリンターの種類を変更したり詳細設定の変更を行うために用意された画面
  804.   です。
  805.  
  806.   (7-1) プリンタータイプ欄
  807.     現在設定されているプリンターの種類を示しています。この種類を変更す
  808.    るには、その下のプリンターのリストから選択してください。
  809.  
  810.   (7-2) セットアップ欄
  811.     プリンターの詳細設定を変更する画面を表示させるためのボタンです。
  812.  
  813.   (7-3) 設定ボタン
  814.     プリンターの種類を設定してプリント画面に戻ります。
  815.  
  816.   (7-4) 中止ボタン
  817.     プリンターの種類を変更せず、プリント画面に戻ります。
  818.  
  819. ■■ Version Up ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  820.  
  821.         内部発表及び改善点は割愛させて頂きます。
  822.  
  823.   92.04.11 スクリーンカッターV0.02 発表
  824.   92.12.23 スクリーンカッターV0.10 発表    (機能追加)
  825.   92.12.28 スクリーンカッターV0.10A発表    (バグの処置)
  826.   94.02.02 スクリーンカッターV0.31 発表    (機能追加)
  827.   94.03.24 スクリーンカッターV0.32 発表     (機能追加)
  828.   94.08.20 スクリーンカッターV0.33J発表     (今回、バグの処置)
  829.  
  830. ■■ 注意・配布条件他 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  831.  
  832.  WINDOWS / SDK で作成してあります。
  833.  質問とか、「ここが変だ。」とか、ここをこうして欲しいなどの要望が有りまし
  834. たら手紙やE-MAILにてお願い致します。但し、電話でのお問い合わせは絶対にしな
  835. いでください。( 電話番号案内による住所からの電話番号検索をやって、電話など
  836. 掛けないように。) 当方は企業ではなく、あくまでも、趣味レベルで作成している
  837. 個人ユーザーなので、お答えやソフトウェア変更には1カ月以上かかる場合や出来
  838. ない場合が有ります。その節にはお許しください。(郵送で3カ月以上音沙汰が無
  839. い場合には郵便などの事故が考えられますのでお手数ではありますがもう一度ご一
  840. 報下さい。)
  841.  郵送で私宛に送る場合には以下の住所をご参照ください。なお、郵便法改正によ
  842. り郵便料金が変わりましたので発送の際には十分ご注意を。
  843.  
  844.     〒412
  845.     静岡県御殿場市中山740-1 メゾン富士岡206号室
  846.     代永 雅久(yonaga,masahisa)
  847.  
  848.  スクリーンカッターは、FREE SOFT WAREなので金銭の受け取りは
  849. 嫌です。どうしてもお金を払いたいという奇特な方は、私にフェラーリのF40を1
  850. 台下さい。
  851.  
  852.  著作権は作成者の代永 雅久にありますが、この中のファイルは個人、会社の如
  853. 何に係わらず、使用の為の制限を設けません。又、このプログラムにより障害や損
  854. 害が発生しても作成者は何ら責任を負いません。
  855.  また、スクリーンカッターで切り取った画像に関しての制約は全くありませんが、
  856. 切り取りを行なう画像そのものが他の方の著作物である場合、切り取った画像をあ
  857. るいは変形、変更などをし、使用する場合には十分注意し、画像元の著作権者と問
  858. 題のないようにお願いします。そんなことでトラブルが起きても当方は全く関知し
  859. ません。
  860.  
  861.  スクリーンカッターを他のソフトに添付しても構いません。但し、この場合は、
  862. スクリーンカッターがFREE SOFT WAREであり、無保証無サポートで、
  863. 障害や損害が発生しても作成者には何ら責任を負わないことをユーザーに承知して
  864. 頂き、このソフトウェア自体に値段を付けないことが必修条件です。
  865.  また、添付する場合や転載する場合には、添付・転載後でも構いませんので、私
  866. へメールで報告してください。これは、このソフトにトラブルが生じた場合の対策
  867. で、修正版が発行されたときに速やかに添付・転載の代表者に報告できるようにす
  868. るためです。
  869.  
  870.  先のことを言うと鬼に笑われそうですが、次回もし大きくバージョンアップする
  871. ならばスクリーンカッター+αの形でシェアウェアとして提供するかもしれません。
  872. このソフト自体があまりにも肥大化し、機敏な動作と、通常の他のソフトと同時に
  873. 使用するため、メモリ管理の観点から不利になってしまうのがその大きな理由です。
  874. また、このレベルでの Windowsソフトウェア作成には高い金額がかかってしまい、
  875. この分だけでも元を取らないと、個人のこずかいではやっていけなくなってしまっ
  876. たのがもう一つの理由です。(「ただでさえ私にとって高い値段のVisual Cは、シ
  877. ステムを選び、 Windowsのバージョンを選び、しかもスクリーンカッター自体は、
  878. Windows の 16 256 32768 65536 16milの色を選ぶ。256色に至ってはパレット必修
  879. のためパニックになり、ましてや 16milの色が出るマシンなんて私には高値の花。
  880. 花。花。Windows の成長は早く、私の環境はもう過去の物で、買い換えないとこれ
  881. 以上のソフトウェア開発は無理な状態だけどそんなお金余ってないよーん。」てな
  882. 訳です。)
  883.   ....などと前回は、暴言を言いつつ、またまたフリーソフトウェアの形で登場さ
  884. せてしまいました。
  885.  
  886.  最後になりましたが、E-MAILを送っていただいた方々。有難うございます。
  887.  お蔭様で3年目を迎えたこのスクリーンカッターも非常に高い機能というか、奥
  888. が深いというか、マニアックというか、もうほとんどやけくそのものになってきま
  889. した。このような物ではありますが、メールを送ってくださった方々へ、そしてず
  890. っと使用している方へ、有り難うございます。皆さんから届く感想や前向きな要望、
  891. 暖かい返事に本当に感謝しています。お陰様でこのような形に発展を遂げることが
  892. 出来ました。
  893.       では最後に、皆さんに喜んで使われるツールであることを期待しつつ。
  894.  
  895. 以上。                1994.08.20 NIF:GCC00031 代永 雅久
  896.